“令和元年度ユースプログラムについて 〜奨学金・助成金の種類・対象の拡大〜“

昨年度までは、
①スーツ準備に係る費用の給付奨学金
②私立高校入学金・入学準備に係る費用の給付奨学金
この2種類の奨学金で、対象は神戸市内の里子でした。
 
 
今年度は、ユースプログラムの事業拡大ということで、
①再引っ越しに係る費用の助成 
②成人式に伴う振袖・大学等の卒業式に伴う袴準備費用の助成
この2種類の助成金を追加することになりました。
対象も神戸市内から兵庫県内に拡げ、
さらに②の振袖・袴に関しては児童養護施設出身者も対象とします。
 
 
奨学金・助成金の種類・対象を拡大した背景には、
進学し、里親の元から自立した里子が、就職し勤務先の都合上、
現在の居住地から引っ越ししなくてはならないといった状況があり、

 
“金銭的に引っ越し費用を出すのが難しい”
“里親さんに負担をかけられない”といった声がありました。
 
 
“自立するとき”だけではなく、“自立後”に起きる課題に対しても
金銭的なサポートが必要と考えました。
 
 
また、
同級生が“当たり前”のように、成人式や卒業式に向けて
 
「振袖や袴どんなのにする?」
「お店に見にいく?」
「前撮りする?」といった話題に対し、
金銭的な理由で準備出来ない・参加できないと振袖・袴の準備を諦め、
その会話に入れない・その場に居ることすらしんどいといった
肩身の狭い思いをしているという声がありました。

そこには、“委託解除している”“退所している”から、
里親さん・児童養護施設には頼れない・頼っていいのかな?
といったユースの想いもあったりします。
 
 
こういったユースの声を元に、
現在制度としてはない部分をGiving Treeとしてサポートしていきたいという想いから、今年度はこのような奨学金・助成金の拡充を行いました。

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